初夏の朝、ベランダのペパーミントの葉に感動
双葉だったペパーミントが、どんどん本葉もついて、だいぶ大きくなってきました。
新しい双葉も次々とでてきていますよ。
鉢の中が、にぎやかになってきました。
そして今朝、水やりにベランダに出たら、ペパーミントの葉っぱの先端に、水滴が沢山ついていました
こんなの、初めて見ました!!
室内に置いてあるポトスの葉っぱの先に、水滴がたまるのは見たことありますが、
ペパーミントの場合は、葉っぱの先に何カ所も水滴がたまっていて、
可愛いですね
↑ミントの葉をアップで撮ってみました。
このような水滴は、植物の呼吸によっておこる現象なのだそうです。
植物の葉の先に水滴がたまる場所は、水孔という場所で、
気孔が酸素や二酸化炭素などの空気の出入り口なのに対して、
水孔は水分の出入り口なのだそうです。
気孔の場合は、状況によって、開けたり閉めたりできるそうなのですが、
水孔の場合は、そのような機能が備わっていなくて、
植物の中の水分が多すぎたら、自然と葉の先から水分が排出される現象なのだそうです。
梅雨時期や、夏の朝早い時期によくみられる現象で、「出水」と言われています。
気孔が十分に開ききっていなくて、根っこの水分吸収が良い時に、
植物の中で水分が余ってしまって、その余分な水が葉っぱの先から出てくると言われています。
日が高くなって、光合成が始まると、植物の中の水分が光合成に使われて、
葉の先の水滴を見ることはできなくなりますが、
梅雨時期の湿度の高い時だと、日中でも見ることができる場合もあるそうです。
<<気孔とは>>
気孔と言うのは、葉っぱの裏側にところどころ開いている穴のことです。
呼吸したり、光合成したりする時に、酸素や二酸化炭素を通したり、水分を水蒸気として外に押し出したりする働きがあります。
気孔の入口の方には、孔辺細胞といって、二つの細胞が唇の形に向かい合った構造の細胞があります。
この二つの唇の形の細胞の大きさが変化することで、孔の大きさが調節されるのだそうです。
どんな時に大きさが変化するかというと、水分が多くなると、二つの孔辺細胞が外側に膨らんで、
孔が大きく広がって、水蒸気が外に出やすくなります。
水分が少なくなると、元の大きさに戻って穴が閉じてしまい、水蒸気が外に出ないようになるそうです。
こうやって、葉の中の水分を調節しているということです。
私は全く覚えていなかったのですが、この構造は、中学校の理科で習うそうですね!!
うわぁぁ。ちっとも覚えていませんでした。
<<水孔とは>>
今回、ペパーミントの葉の先に水滴がついていたのは、この水孔の働きによるものでした。
水孔は、前述の気孔とよく似た形をしているものの、葉の裏の表面にある気孔とは違い、葉の淵にあって、
葉脈(ようみゃく)と言う葉の筋のような、水分や栄養分を通す管の端っこに口を開けているそうです。
通常は、気孔が水分と空気を通していて、余分な水を蒸散(じょうさん:葉の表面から蒸発させること)させているそうなのですが、気孔が閉じているときは、余分な水分を蒸散させることができないのだそうです。
気孔は、光合成をする時に必要なのですが、夜は光合成をしないので、気孔が閉じています。
そのため、気孔が閉じている間に吸収した余分な水分を、葉脈を通して、葉脈の先にある水孔から押し出しているのだそうです。
日本の気候は、冬場は乾燥しているので、夏の、特に梅雨時期に良く見られる現象なのだそうですよ。
朝の早い時間に山や草むらを歩いたりすると、前の日に雨が降っているわけでもないのに朝露で足元が濡れてしまうことがありますが、これは、水孔の作用によるものだったのですね。
朝のベランダで、葉の先の水滴が、朝日にキラキラ輝いているのを見た時は、ほんとうに感動しました
植物の呼吸が聞こえてくるような、そんな神秘的な出来事でした。
今日も最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
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