林先生の「今でしょ!」で温バナナで風邪予防ができる?ファイトケミカルとは?
今日実家でご飯を食べたのですが、テレビで林先生の番組をやっていました。
私は途中から見たので、風邪対策の途中辺りからだったのですが、
ちょっと不思議な食材を小耳にはさんでしまいました。
なんと、ホットバナナなるものが、風邪を予防するらしい。
なになに?ホットバナナ?って何
って、普通のバナナをレンジでチンして温めた、
温かいバナナのことでした。
温めたバナナを食べることで、体を体内から温めて、風邪のひき始めに
体力を消耗しやすい時期を乗り切って、早く風邪を体外に押し出す。ということらしいです。
バナナはビタミンCも豊富で、体に良いことは知っていましたが、
暑い国の果物なので、体を冷やす働きがあると聞いていました。
なので、夏場は良く子供にバナナを食べさせていましたが、
冬は少しお休みしている我が家です。
それなのに、ホットバナナとは・・・?
確かに、温めたら、体を冷やすどころか、体内からポッカポカですね。
更に、バナナに含まれるファイトケミカルという成分が、
体の抵抗力を高めて、風邪の予防に役立つとか。。
ファイトケミカルってなんでしょうか。
ファイト(戦う)ケミカル(化学的な物質?)
ということで、調べてみました。
ファイトケミカルとは
ファイトケミカルは、非栄養素といわれ、世の中に1000種類以上もあるとされる栄養素とは異なる物質のようです。
ファイトケミカルには6種類の分類がされていて、「ポリフェノール」「含流化合物」「脂質関連物質」「糖関連物質」「アミノ酸関連物質」「香気成分」に分類されます。
聞いたことのある成分もあるし、全く初耳の成分もありました。それぞれを解説していきますね。
1.ポリフェノール
ポリフェノールは、フラボノイドと非フラボノイドの二種類に分かれます。フラボノイドはポリフェノールの約90%を占める物質だそうです。細かく分けると、赤ワインに含まれるフラボノイドのアントシアニン、大豆由来のイソフラボン、セロリやパセリにもフラボン類とよばれるものが含まれています。また、お茶などのカテキンにはフラボノール類、これは玉ねぎやリンゴに含まれるフラボノールとも少し違うようですね。柑橘類にはフラバノンというフラボノイドが含まれているようです。
そして、非フラボノイドに分類されるものには、野菜などに含まれるクロロゲン酸のカフェー酸誘導体、コーヒーにも含まれている、脂肪を燃焼させる物質だそうです。それから、ゴマに含まれるセサミノールと呼ばれるリグナン類。
これらがすべてポリフェノールと呼ばれる物質です。
2.含流化合物
含流化合物といわれる成分も二つに分類できるようです。一つは、ブロッコリーに含まれるイソチオシアネート類、もう一つはニンニクに含まれるシステインスルホキシド類です。
なんだか、舌を噛みそうですね
3.脂質関連物質
脂質関連物質は、ホウレン草に含まれるルテインという非栄養素カロテノイド類、トマトのリコピン、ミカンのβクリプトキサンチンです。トマトのリコピンは夏バテ解消にもいいと聞いたことがありますし、風邪にはミカンを食べなさい、と良く母から言われていましたが、ミカンのビタミンCだけでなく、ミカンに含まれるファイトケミカルも風邪によい成分のひとつだったのですね!
4.糖関連物質
キノコに含まれるβグルカン、海藻のフコダイン、リンゴや果物に含まれるペクチンが糖質関連です。
馴染みのある名前が出ていますが、これらも全てファイトケミカルだったとは、知りませんでした。
5.アミノ酸関連物質
イカやタコ、魚介類に含まれるタウリン、酵母やレバーに含まれるグルタチオンと呼ばれる物質、グルタミン酸やシツテイン、グリシンとも呼ばれます。
「タウリン2000mg配合!!」とかって宣伝してたドリンクありましたが、シジミにもタウリンが豊富に含まれているそうですね。
6.香気成分
そして最後に、香気成分に含まれるのが、バナナのファイトケミカルであるオイゲノール、それから柑橘類のリモネンですね。リモネンというのは、レモンはもちろんですが、ハーブのレモングラスとかレモンバームとかにも含まれる、レモンによく似た香りを発する成分ですね。
ファイトケミカルが6種類に分かれるのは理解できましたが、ファイトケミカルってどんな働きをするのでしょうか?
ファイトケミカルの働き
栄養素が短時間で体に影響を及ぼすのに対し、非栄養素であるファイトケミカルは、長い時間をかけてゆっくりと体に影響を及ぼしていきます。
例えば、老化防止や抗酸化作用、解毒を促す解毒酵素誘導、免疫を制御する働きなど、栄養素のように直接体に作用するわけではありませんが、白血球を増やして免疫力を上げたり、傷ついた細胞や酸化した脂肪なんかを、修復したり処理したりしてくれる細胞なのだそうです。
それで、ですね。ファイト!!戦っているのですね
白血球を増やす食品は、バナナがダントツ一位でした。
次いでリンゴ、その次がキウイです。
バナナを食べると免疫力が上がって、体の抵抗力が付く、ということなんですね。
そして、寒い冬はバナナに含まれる脂肪分が体を冷やしてしまうので、
温めてから体内に入れることで、体を温めながら抵抗力を活性化してくれる働きが得られる、ということなのでしょうか。
バナナの有効成分を存分に取り入れるためには、黄色いバナナを食べるのではなく、「シュガースポット」と呼ばれる茶色のブツブツがでたようなシミみたいになってちょっと熟れすぎ?と思ってしまうくらいのバナナの方が、免疫活性が高いとも言われています。
更に、バナナにはポリフェノールも豊富に含まれていました。
果物のポリフェノール含有量は・・・
1位キウイ。2位バナナ、3位グレープフルーツ、4位マンゴー、5位ブドウ、6位オレンジ、7位パパイヤ・・・
ということで、なんとワインのポリフェノールで有名なブドウは5位なんですね。
ブドウよりたくさんのポリフェノールを含むバナナ、食べないわけにはいきませんね。
ぜひぜひ、バナナは熟れてから召し上がってみてください。
そういえば、バナナフリッターというおやつを思い出しました。
バナナに衣をつけてドーナツや天ぷらみたいに揚げて、シナモンを振りかけて食べるおやつです。
うんうん。そう考えると、ホットバナナもいけそうです!!
冬はバナナをホットでいかがですか?
今日も最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
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