GIMP2.8で手書きイラストに色を付ける方法(2)色を付ける
昨日は、色の透過を使って、手書きのイラストのラインだけ残して、
白い部分を透過させました。
今日は、猫に色を付けていきます。
ラインだけ残して背景を透過にしたイラストのレイヤー
このままだと、色をつけてもよくわからないので、背景に白のキャンパスを作ります。
メニューバーの「レイヤー」→「新しいレイヤーの追加」
レイヤーのサイズを決めるダイアログボックスが立ち上がります。
そのままで、元になるイラストのレイヤーと同じサイズのレイヤーになっているので、
大きくしたり小さくしたりしないのであれば、そのままで
「レイヤーの塗りつぶし方法」は、今回は「白」を選択して「OK」をクリックします。
先ほどのイラストの上に白いキャンバスができるので、真っ白な画面になります。
画面右側のレイヤーのツールバーを見てみると、イラストのラインだけのレイヤーと、真っ白のレイヤーがあります。真っ白のレイヤーをクリックしてドラッグ。イラストのレイヤーの下に持っていくと、
イラストの画面の方はパッと見は最初と変わらない感じに見えますが、
レイヤーのツールバーでは、イラストのレイヤーと白画面のレイヤーの二つになっていることがわかります。
この白いレイヤーを選択した状態で、色を付けていきます。
右側のツールバーから、「エアブラシ」をクリックして選択します。
画面下の方に「ツールオプション」というのがあるので、そこでエアブラシの色、太さ、目の粗さを設定します。
ツールバーの現在の描画色を変更します(初期設定では「黒」になっています)
描画色をクリックすると「描画色の変更」ダイアログが出てくるので、
好みの色に設定して「OK」をクリック。
これで、エアブラシでお好みの色で猫を色付けしていきます。
右クリックで、エアブラシが作動します。
色付けしたい部分をエアブラシをクリックした状態でドラッグしたり、
ピンポイントでクリックして色付けしたりします。
全体的に色づいてきたら、新しいレイヤーを作って、目玉を黄色に塗っていきます。
「レイヤー」→「新しいレイヤーの追加」→新しいレイヤーの追加のダイアログボックスで
「透明」を選択→「OK」
一見、何も変わっていないような感じですが、右側のレイヤーのツールボックスを見ると、
レイヤーが追加されているのが分かります。
今追加したレイヤーを選択して、白いレイヤーの上に持っていきます。
今作って白の上に持ってきたレイヤーに猫の目の色を入れていきます。
丸く色を塗るために、「楕円選択」を使います。
ツールバーから「楕円選択」をクリック、現在の色の上をクリックして、「描画色の変更」ダイアログを表示します。好みの色を選択して「OK」をクリック
塗りたい場所をクリック&ドラックで選択します。
ツールバーの「塗りつぶし」を選択して、色が黄色なのを確認してから、今選択した猫の目の部分にカーソルをもっていって、クリックします。
猫の目の中が黄色になりました。
黒のイラストラインの下に黄色のレイヤーを入れているので、色を塗った部分は黄色ですが、ラインの黒は残ったままになっています。左側の目も同様に行います。
できたイラストを、JPEG形式で保存します。
メニューバーの「ファイル」→「名前をつけてエクスポート」
「画像をエクスポート」のダイアログボックスがでてくるので、
「ファイル名」と「保存場所(¥マークの横がフォルダ名です)」を確認して、良ければ「エクスポート」をクリック
「描画をエクスポート」のダイアログボックスの「エクスポート」をクリック
これで出来上がりです。
今日も、最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
GIMP2.8で手書きイラストに色を付ける方法(1)レイヤー機能
手書きのイラストに、GIMPで色を付けてみました。
筆ペンで描いた猫のイラストを、スキャナで取り込んで、丁度良い大きさに切り取ったっものです。
このイラストにGIMPで色を付けていこうと思います。
まず、GIMPを立ち上げます。
最初の画面
メニューバーの「ファイル」→「レイヤとして開く」
イラストを保存したフォルダから加工したいファイルを指定して、「OK」を押すと、
加工したいイラストが、レイヤーとして開かれます。
まずは、このイラストの黒い輪郭だけを抽出します。
ツールバーから「ファジー選択」を選びます。下の図の赤い四角でかこってある、魔法の杖のようなアイコンをクリックします。↓
猫のレイヤの白い部分をこの魔法の杖でクリックすると、
黒いラインを囲うように点線が点滅します。
メニューバーの「色」→「色を透明度に」をクリック
猫の背景が透明になりました。あと、尻尾と瞳の中と、足の隙間に白い部分が残っているので、そこをそれぞれ先ほどの魔法の杖でファジー選択して、黒い枠以外をすべて透明にします。
二度目からは、「ファジー選択」→キーボードの「DEL」デリートキー
で白い部分を削除することができます。
これで、猫のイラストのラインだけを抽出したレイヤーができあがりました。
このレイヤーの下に、色をつけたレイヤーを重ねて、色つきのイラストを仕上げていきます。
色付けはまた明日ご説明させていただきます。^^
ここに、色を重ねるレイヤーを追加して、それぞれに色を付けていきます。
このレイヤー機能がとっても便利で、画像の加工には欠かせないと感じています。
レイヤーに慣れないうちは、レイヤーってなんぞや?と思ってしまうかもしれませんが、
透明のセロファンのような写し紙を何重にも重ねて使っている感じ、という風に思っていただくと、
分かりやすいのではないかと思います。
色付けに失敗しても、基本のラインがレイヤーとして残っていたら、失敗した色付けのレイヤーだけ削除すれば、新たに色付けをしていくことも可能なので、とっても便利だと思います。
なかなかレイヤー機能を持った無料の画像処理ソフトが少ないと感じています。
イラストレーターやフォトショップは、もちろんレイヤー機能がついていますが、
お値段もけっこうな金額するので、素人にはなかなか手が出せません。
その点、このGIMP2は、そういった機能も備わっているので、非常に便利で親切なソフトだと思います。
使い方のマニュアル本などもでているので、ご興味のある方はそちらで見られてもいいと思いました。
今日も最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
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